CHINAPLAS

こんにちは!安田精機のメディア・マーケティング課です。本日は以前もお伝えした、中国で開催される大規模な展示会「CHINAPLAS(チャイナプラス)」の出展について、続報をお伝えします。

CHINAPLASに向けて最終準備を進めています

CHINAPLAS

CHINAPLASは4月23日から26日まで中国の上海で開催されるプラスチック・ゴム産業の世界最大規模の展示会です。「CHINAPLAS 2024に海外営業課が出展決定~MM課で来場者ノベルティを準備中」の記事でもお伝えしたように今回安田精機は当社単体の個別ブースに出展します。

メディア・マーケティング課では現在最終準備を進めていて、備品類の最終チェックや手配したノベルティの確認を行なっています。どんなノベルティにするか見当を重ねた結果、象印のシームレスマホービンに決定しました。実際にできあがったものがこちらです。

CHINAPLAS

さりげなく会社のロゴを入れて、性別や年代を問わず使いやすい色を選びました。象印の製品は海外でも人気が高く、日本ブランドとして喜んでいただけるのではないかと考えています。こちらはお見積もりのご依頼をいただいたお客様にお渡しする予定です。

また、ブースのデザインも決定しました。

初めに6つ草案があり、その中から1つを実行チームで選び、そこから3つのデザイン案をデザイナーが作成してくれました。どのデザインが選ばれたか、ご来場された方々にぜひ会場でお確かめいただきたいです。遠目にも弊社の試験機の特徴が伝わることをコンセプトにしています。たまたまブースの前を通った方が一人でも足を運んでいただけることに期待しています。

CHINAPLAS

安田精機の出展ブースの目玉は「120-LABOT」

弊社のブースでは「120-LABOT」を展示し、実際に稼働させる予定です。こちらは「メルトフローインデックステスター」と呼ばれる試験機で、溶融プラスチックの流動性を測定する機械です。加熱されて溶けたプラスチックの流動性を測定することで、加工に適した状態に達しているかどうかを判断することができます。

知能化技術

今回出展する「120-LABOT」は全自動機能が搭載されていて、試験や試験後の清掃がすべて自動で行われます。従来は試験者が手作業で清掃を行う工程が一般的でしたが、自動清掃機能の搭載により、最大50回の試験を完全に自動で行うことができ、作業効率が格段に上がっています。

メルトフローインデックステスターは全自動化式のほか、手動式、半自動式の種類もあります。今回は全自動式の「120-LABOT」でCHINAPLASに出展して、中国や世界各国の方に商品や安田精機を知ってもらいたいと思っています。製品について詳しく知りたい方はメルトフローインデックステスターの製品説明をご覧ください。

中国は「知能化(自動化)」ブームの真っただ中

知能化技術

現在、中国では「知能化(自動化)」という言葉が一つのキーワードになっています。今回安田精機がお目見えする機器のように、あらゆる分野で従来の手作業を機械での自動化に変換する方法を模索している企業が多いと聞きます。

この展示会を機に、全自動メルトフローインデックステスターの存在を中国国内の開発・研究者の皆さんに周知してもらうことが今回の野望です。ここからは製造機械の「知能化」について簡単に説明します。

注目が集まる知能化(自動化)技術とは?

CHINAPLAS

知能化とは機械がリアルタイムに起こっている状況を察知して、適切な処理を行うシステムの総称です。ヒト型ロボットや自動車の自動運転がイメージされやすいですが、わたしたちの身近な家電にも知能化技術がどんどん搭載されるようになりました。

たとえば、エアコンの自動センサー(人や室温を感知して風量や風向きを調整する機能)や、スマートスピーカーが声に反応して要求に答えるのも知能化技術が使われています。

製造機械へのAI導入で「知能化」が進む

昨今は、製造現場の機械にも知能化が進んでいます。知能化を進める背景で欠かせない視点がAIの活用です。製造現場では、人の判断が必要な操作にAIを導入して知能化を進めてきましたが、なかなかうまくいかないケースも多くありました。なぜなら、AIが学習するのに必要なデータが十分に集められず、製造現場では高精度な学習モデルが構築できなかったからです。製造現場にはAIの専門家がいないケースが多いのも原因の一つでした。

そこで、現在は、製造現場に機械を導入するメーカー側が、事前に機械に学習モデルを組み込んで出荷するパターンが見られるようになりました。機械メーカーは開発段階でさまざまな試験を行うため、製造現場よりもデータ量が多く、今後も製造機器に事前に学習モデルをインプットさせる動きは強まっていくと考えられます。

製造機械の「知能化技術」は今後ますます動きが活発になっていくと予想されます。知能化についてはまた別の記事で詳しく説明したいと思います。

【試験機 × 知能化技術】でCHINAPLAS2024に乗り込む

CHINAPLAS

今回は4月23日から上海で行われるCHINAPLASでの出展についてお伝えしました。今後のプラスチックやゴム産業や製造業に欠かせない【試験機 × 知能化技術】でブースに出展し、中国を始めとする海外の企業や開発者に安田精機やメルトフローインデックステスターを知っていただくのがわたしたちの願いです。また、最先端の技術との出会いや学びを自社に持ち帰り、お客様にどんどん還元していきたいと思います。世界最大級の展示会に出展できることを誇りに思い、少しでも良い機会になるように最後まで準備を進めていきます。参加後は、参加レポートにまとめますのでそちらも楽しみにしていてくださいね。

参考:メルトフローレート(MFR/MVR)とは?メルトインデックスを解説!No.120 メルトフローレート試験機(メルトフローインデックステスター)知能化技術とは?工作機械のスゴいテクノロジー!進む製造機械の「知能化」、学習済みAIを搭載する動きが拡大へ