インド出張

こんにちは! 安田精機の海外営業課です。今回のブログでは、海外営業課が海外出張のレポートを行います。今回の行き先は・・・インド! アジアの経済大国インドでの5日間の出張の様子をお届けします。

4年ぶりのインド出張へ

インド出張
空港内の様子

わたしがインドを訪れるのは今回が3回目です。前回は2019年のコロナ禍以前に行きました(前回のインド出張のレポートはコチラ)。アメリカ出張と同じく4年ぶりの訪問です(アメリカ出張のレポートはコチラ)。

中国や韓国、東南アジアは出張で訪問する頻度が高いですが、インドはまだまだ安田精機が開拓しきれていない地域の一つです。ただし、インドという国が試験機の需要が少ない市場というわけでは決してありません。インドはアジアとヨーロッパの中間地点あたりに位置しているため、双方からの投資を受けやすく、日系企業をはじめ多くの外資系企業が進出している土地の一つです。

今回は新規の問い合わせから発注をいただいた日系の企業様へ製品を納品しに伺いました。日本の羽田空港から、直行便で9時間かけてデリーの空港を目指します。今回訪問した時期は、G20の開催が間近に迫っている時期で、空港の警備が前回訪れたときよりも厳重だと感じました。

日本企業専用の工業団地、ニムラナを訪問

インド出張
インパクトがあるレストランの壁。南インド料理をいただきました。

デリーの空港から車でニューデリーの南西に位置するニムラナへ移動します。今回の出張では、現地の商社の方と一緒に行動し、移動は全て車で行いました。

ニムラナは日本企業専用の工業団地がある街で、日本食のレストランも多数営業しています。今回宿泊したホテルも日系のホテルでした。夕食は日本で食べる味とほとんどかわらない日本食で、とてもおいしかったです。

翌日、日本工業団地内のお客様のもとへ納品に向かいました。日系の会社でしたが、進出からすでに数年が経っているとのことで、社員も現地のスタッフが多く、日本人スタッフはごく少数でした。「デジタル試験機の導入は初めて」と伺ったので、できるだけ丁寧に使用方法をレクチャーして、無事に製品をお渡しすることができました。

5日間で11社訪問するハードスケジュール

インド出張
夜の繁華街の様る(グルガオン)

翌日、ニムラナからニューデリー方面へ戻る道中で、グルガオンという街まで移動しました。デリー空港から車で30分ほどの場所で、インドの中で最大規模のビジネス都市でもあります。日系企業のオフィスも多く、高層ビルが立ち並ぶエリアも存在します。

ここからは、新規お取引先へのご挨拶や、見積もりの依頼いただいたお客様を訪問していきます。今回の出張では5日間で11社のお客様を訪問しました。移動時間を含めて、かなりのハードスケジュールとなり、残念ながらあまりゆっくりする時間はありませんでした。

グルガオンでは現地のホテルに宿泊しました。夕食のメニューももちろん現地の料理で、カレーとチャパティを堪能しました。チャパティはクレープのような薄さの円形のパンで、日本のインドカレーでおなじみのナンとは食感が異なります。インドではチャパティの方がメジャーで、主食として広く食べられているそうです。

余談ですが、インドでは昼食と夕食をとる時間帯が日本に比べて遅くなることが多いようです。また、一回の食事にかける時間が日本に比べると長い傾向にあります。今回、一緒に行動してくださった現地の商社の方と一緒に食事を食べていたのですが、上記の理由で食事を終えるのは21時を過ぎることが多かったです。

絶品!ご当地マクドナルド「チキンマハラジャマック」

インド出張
絶品だったチキンマハラジャマックのセット。ビックマック並みのボリュームがあります。

4日目以降はグルガオンから西へ移動し、ジャッジャルという街へ向かいます。そこから北上し、ソーニパット、マネサール、とデリー西側の街を1日ごとに訪問し、最後にもう一度グルガオンに立ち寄り、その日のうちにデリー空港から帰国しました。今振り返ると、本当にハードな旅程だったなと感じます。

それぞれの街で現地の食事を堪能しましたが、印象に残っているのがソニパットで食べたマクドナルドのご当地バーガー「チキンマハラジャマック」です! 現地の人気メニューで日本のビックマックのようなボリュームがあります。インドのマクドナルドでは牛肉のハンバーガーは販売されていません。「チキンマハラジャマック」のパテは鶏肉が使われており、独特の味のソースが最高においしかったです。日本でも販売してほしいと強く思います。

まとめ―経済大国インドを作りあげた国民性

インド出張
ジャジャールへ向かう車窓から。やはり人が多い。

今回の出張では、4年ぶりにインドを訪問しました。現地のお客様とお話しをさせていただいていると、日本のお客様ともアジア圏のほかの国のお客様とも違うカルチャーギャップを感じる場面が多くありました。

一番印象に残っているのは、トップの影響力が大きく、トップダウンの意思決定スタイルが徹底していることでした。たとえば、担当者間で進んでいた案件が、その日初めて同席した上長の一声で大きく方針が変わるシーンがありました。トップが下した決定は影響力が強く、その内容がくつがえることはないという空気が流れていました。

通常の仕事で海外営業課が接することが多い中国のスピーディーな意思決定とは違い、今回のインド出張では、トップの発言の重みをより強く感じました。裏を返せば、強いリーダーシップを発揮しやすい環境があること、部下であるスタッフが与えられた業務を全力で行うことによる高い推進力と生産性が保たれていることが、今の経済大国たるインドを作っていると感じました。

今後は、インドだけでなく欧州や他の国々へ販路をより拡大していきたいと考えています。各国での販路拡大を円滑に進めるためには、現地の習慣や国民性への理解を深め、それぞれの国のビジネススタイルを尊重して仕事を進めることが重要だと身をもって体験しました。海外営業課として仕事のエッセンスとなる大切な考えを学ぶことができた貴重な出張でした。 

参考:安田精機製作所海外営業部