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衝撃試験を完全自動化
最大210回の連続試験が実現試験片をセットし、専用ソフトウェア上で試験条件を入力するだけで、最大210回連続で試験を実施できます。自動化により、人的誤差の軽減、オペレーターの解放や安全性向上など、様々な効果が期待できます。
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ハンマー交換による中断が不要
シャルピーハンマー自動交換式(3連)3種類のハンマーを自動で交換できます。ひょう量が異なるハンマーを使用する場合でも、ハンマー交換による試験の中断がなく、連続して試験を実施できます。これにより、試験効率の大幅に向上させることが可能です。
※アイゾットは対応不可 -
試験片寸法自動測定機能
寸法を自動測定し、大幅に工数を削減する試験片寸法の測定を自動で行う機能です。手動で寸法の測定や入力をする必要がなく、工数を大幅に削減できます。寸法を測定後、試験片を試験位置へ自動でセットします。試験片寸法の測定からノッチ位置合わせまでは、約6秒で完了します。
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試験片回収機能
指定した試験片を自動で回収試験片を自動で回収する機能です。PCで回収したい試験片を選択し、試験時に自動で回収することができます。終了後の試験片を観察する場合に使用します。
本体仕様 | 電動ハンマーリリース 自動ハンマー持ち上げ機構 試験片自動セット セット数:70個 × 3カセット(計210個) ※試験片サイズ:幅10 × 厚さ4 × 長さ80mmの場合 |
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専用ソフトウェア | Windows対応 |
エアー源 | 0.5MPa以上 |
機体寸法・重量 | 約 W1,150 × D1,050 × H1,950 mm・約 700 kg |
共通仕様
規格 | JIS/ISO | ASTM | |||
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参考規格 | JIS K 7111-1:2012、ISO 179-1:2010 | JIS K 7110:1999、ISO 180:2000 | ASTM D6110-10 | ASTM D256-10 | |
試験方法 | シャルピー衝撃試験 | アイゾット衝撃試験 | シャルピー衝撃試験 | アイゾット衝撃試験 | |
ハンマーひょう量(J)※1 | 0.5, 1, 2, 4, 5 | 7.5, 15, 25※2 | 1, 2.75, 5.5, 11, 22 | 2.7 | |
アンビル用かさ上げ台 | 必要 | – | – | – | – |
衝撃速度 | 2.9m/s | 3.8m/s | 3.5m/s | 3.46m/s | 3.5m/s |
ハンマー持ち上げ角度 | 150° | ||||
ハンマー | 下記参照 | ||||
アンビル | 下記参照 |
ハンマー
規格 | ひょう量 | 許容摩擦損失 | 衝撃速度 | 衝撃刃の先端角度 | 衝撃刃縁の半径 |
---|---|---|---|---|---|
JIS/ ISO |
0.5J | 4% | 2.9m/s(±10%) | 30±1° | 2.0±0.5mm |
1J | 2% | ||||
2J | 1% | ||||
4J | 0.5% | ||||
5J | 0.5% | ||||
7.5J | 0.5% | 3.8m/s(±10%) | |||
15J | 0.5% | ||||
25J | 0.5% | ||||
ASTM | 2.7〜21.7J | ー | 3.46m/s | 45±2° | 3.17±0.12mm |
シャルピーのハンマーは、上記表の3タイプに分かれます。JIS(ISO)の場合、衝撃速度によりハンマー長さが変わります。例えば、4Jと7.5Jで試験をしたい場合はハンマーが2本必要になります。また、JIS(ISO)とASTMのハンマーでは衝撃速度や打撃刃の形状などが変わりますが、兼用されることも多いです(※厳密には規格準拠とは言えません)。
規格 | ひょう量 | 許容摩擦損失 | 衝撃速度 | 衝撃刃の先端角度 | 衝撃刃縁の半径 |
---|---|---|---|---|---|
JIS/ ISO |
0.5J | 4% | 2.9m/s(±10%) | 30±1° | 2.0±0.5mm |
1J | 2% | ||||
2J | 1% | ||||
4J | 0.5% | ||||
5J | 0.5% | ||||
7.5J | 0.5% | 3.8m/s(±10%) | |||
15J | 0.5% | ||||
25J | 0.5% | ||||
ASTM | 2.7〜21.7J | ー | 3.46m/s | 45±2° | 3.17±0.12mm |
JIS(ISO)とASTMとでハンマーに大きな違いはなく、兼用されることがあります。ただ、厳密にいうと上図の通り打撃刃の形状が異なるため、規格準拠の試験をしたい場合はそれぞれのハンマーが必要です。
アンビル
記号 | 名称 | JIS/ISO | ASTM |
---|---|---|---|
ー | 試験片の長軸と平面との平行性 | ±4/1000 | ー |
R2 | 支持台の曲率半径 | 1±0.1 mm | 3.17±0.12 mm |
θ2 | 支持台の逃げ角 | 10±1 ° | 0 |
θ3 | 支持台のすくい角 | 5±1 ° | 0 |
ー | 支持台の角度 | 90±0.1 ° | 90° |
L | 支点間の距離 | 62±(0.5/0) mm | 101.6±0.5 mm |
アンビルはJIS(ISO)とASTMで形状が異なるため、両方の試験をする場合は2種類のアンビルを用意する必要があります。
記号 | 名称 | JIS/ISO | ASTM |
---|---|---|---|
ー | 試験片の角度 | 90±2 ° | ー |
ー | 試験片と面との平行性 | ±0.025 mm | ー |
P2 | 固定台上面の水平性 | ±3/1000 | ー |
θ2 | 位置決め溝と上面の直角性 | 90±0.5 ° | ー |
P3 | 水平方向及び垂直方向での平行度 | ±0.05 mm | ー |
R2 | 支持側固定端の半径 | 0.2±0.1 mm | 0.25±0.12 mm |
アンビルはJIS(ISO)とASTMで形状が異なりますが、大きな違いはなく兼用されることがあります。
試験片寸法の測定を自動で行う機能です。手動で寸法の測定や入力をする必要がなく、工数を大幅に削減できます。
3種類のハンマーを自動で交換できます。ひょう量が異なるハンマーを使用する場合でも、ハンマー交換による試験の中断がなく、連続して試験を行えます。
試験片を自動で回収する機能です。タッチパネルで回収したい試験片を選択し、試験時に自動で回収することができます。終了後の試験片を観察したい場合に使用します。
長さが異なるハンマーを使用する際に、高さ調整を行います。
低温槽を内蔵し、最低-40℃の試験に対応できる仕様です。