こんにちは!安田精機製作所メディア・マーケティング課です。11月の後半の祝日と言えば勤労感謝の日ですね。今年は、木曜日が祝日になり飛び石連休になっていますね。金曜日に有給を取って4連休を楽しむ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
天皇誕生日が2月になったため、1年で最後の祝日になってしまった勤労感謝の日。今回のブログでは勤労している当事者として、勤労感謝の日をテーマに弊社のような製造業で働くことの意義を考えてみたいと思います。製造業のイメージや、安全な現場に欠かせないKYTについて安田精機の視点で切り込んでいきます。
<目次>
勤労感謝の日ってそもそもどんな祝日?
勤労感謝の日は、「こどもの日」や「敬老の日」などに比べ、祝日の中で一番多くの国民が当てはまる日かもしれません。成長や健康を願うという趣旨の多い祝日の中で、働いている人同士が労い合う日というのはやや特殊なように感じます。
また、「成人の日」や「スポーツの日」などイメージに沿ったイベントが行われる祝日と比較しても、特定のイベントを行っているイメージがあまりなく、「やや盛り上がりに欠ける」祝日かもしれません。
まずはじめに、なぜ私たちの「勤労感謝の日」を祝うのかについて考えてみましょう。 国民の祝日に関する文章には、勤労感謝の日について、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝し合う日」とあります。名の通り、働く人々の勤労を感謝し合うという意味が込められています。
勤労感謝の日の由来は古く、五穀豊穣を祝う「新嘗祭(にいなめさい)」が起源だと言われています。新嘗祭は古くからある日本の風習で、日本書紀の中に関連する記述があるほどです。
新嘗祭が勤労感謝の日として祝日に制定されたのは1948年の戦後です。五穀豊穣を祝う趣旨から、勤労を感謝し合う日に変わった理由は諸説あります。そのひとつが、アメリカのThanksgiving day(感謝祭)に関係しているという説です。勤労感謝の日もThanksgiving dayも、11月の第4木曜日である点からも関係が読み取れます。また、アメリカの祝日Labor day(労働の日)が意味をかけ合わせられているとも言われています。
製造業で働く意義を考えてみた
ここからは、勤労の当事者として、安田精機で働くことについて考えてみたいと思います。弊社は試験機の製造販売を行う製造業です。製造業で働く意義やその使命について、深堀していきます。
製造業のイメージ ー3Kから5Sへ
「製造業」と聞くと浮かぶのが、3K(きつい・汚い・危険)の負のイメージかもしれませんが、それは過去のイメージで、昨今はオートメーション化やDX化が進み、3Kに変わり「5S」を徹底している企業が増えている印象です。
5S=整理・整頓・清掃・清潔・しつけ
製造業の現場では「5S」の言葉を壁に貼って掲げているシーンも多く見られます。5Sには次のような意味が込められています。
【5Sに込められた意味】
- 整理:不要なものを処分する
- 整頓:必要なものを使いやすい場所に置く
- 清掃:きれいに掃除して点検を行う
- 清掃:清潔な状態を維持する
- しつけ:4つの「S」を習慣づける
5Sを実施することによって、作業の効率化や生産性が向上することはもちろん、安全性の向上や社員のモチベーションアップ、働き方改善につながります。職場環境が整うことで、従業員のモチベーションが高まり、結果的に離職率が低下するというような副次的な効果も期待できます。
製造業で働く意義
次に製造業で働く意義ややりがいについて考えていきたいと思います。まずは製造業で働いていて感じるやりがいを下記にご紹介します。
【製造業で働くやりがい】
- 形あるものが作れる
- 新しい製品を生み出せる
- 日々スキルアップできる
それぞれくわしく見ていきます。
形あるものが作れる
製造業の一番のやりがいは、形があるものが作れることだと思います。これはサービス業との大きな違いです。目に見える、手に取れるものを作って、自分の仕事を形にして残せるので、人の役に立っている実感も大きく感じられるかもしれません。
新しい製品を生み出せる
製造業の現場では新しい技術や発想をもとに常に新しい製品が生み出されています。革新的な製品の誕生に直接携われることは大きなやりがいにつながります。
日々スキルアップできる
製造業の中でも特に技術職と呼ばれる分野では、日々スキルアップしていることを実感できます。前述したように、製造業では自分の仕事が形になって目に見えるので、スキルの向上もわかりやすいです。また、初心者からチャレンジできる職場では特に成長が顕著に感じられ、日に日にできることが増える自分が感じられるはずです。
上記のようなやりがいは、社会的にも重要な価値があります。製造業で働く意義は、ものづくりに携わるやりがいを感じながら、製品や技術で人々の生活を支えたり、より良くしたりすることだと思っています。
安全に働くために欠かせない「KYT(危険予知訓練)」を解説
製造業で安全に働くために欠かせないのが「KYT(危険予知訓練)」です。KYTのアルファベットは、以下の頭文字をとっています。
- K=危険
- Y=予知
- T=トレーニング
一般の人にはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、製造業で働くうえで欠かせない訓練として、多くの現場で取り入れられています。
KYTの進め方ー代表的手法(KYT4ラウンド法)を解説
KYTの進め方の代表的な手法である「KYT4ラウンド法」を紹介します。この手法では、1から4まで段階を踏んで、危険性に対する感受性を高めていきます。
各ラウンドでは次のような視点と考え方をもとに、意見を出し合います。
【KYTの進め方(4ラウンド法)】
1R:現状把握=どんな危険が潜んでいるか?
2R:原因・本質追及=危険のポイントはココだ!
3R:対策立案=自分ならどうする?
4R:目標設定=わたしたちはこうする!
このように段階的に考えを深めていくことで、意見が出しやすくなり、スタッフ個々人が自分事として危険性について考えることができます。多くの会社では定期的に危機管理に関する研修を行い、安全に働ける環境を整えています。
まとめ
今回のブログでは勤労感謝の日をテーマに、製造業で働く意義や、安全な現場に欠かせない危機管理について考えてみました。製造業のやりがいに共感してくださる方がいらっしゃったらとてもうれしいです。
日々の勤労に感謝しあい、労いあって、これからも互いのフィールドでより良い社会を作っていきましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考:勤労感謝の日とは?由来や何をする日なのかを紹介 / 5Sとは?「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の製造業における目的とメリット・デメリット / KYT(危険予知訓練)とは?トレーニングの例題と解答・4ラウンド法での進め方