企業防災

企業の防災や備蓄は災害時に社員や自身の身を守るために欠かせない備えです。自分の会社の防災グッズや備蓄について考えたことはありますか? 定期的に避難訓練をする機会はあっても、防災グッズや備蓄について社内で話す場面は少ないのではないでしょうか。

災害はいつなんどき起こるかわかりません。仕事中に地震や豪雨などの災害が起こっても安心して避難できるよう、このページでは企業防災をテーマにポイントやチェック項目について解説していきます。ぜひ記事を読んだあとは、社内の防災をチェックしてみてください。

会社で被災しても困らないために企業防災をチェックしよう

会社で地震や豪雨被害に遭ったら・・・と想像してみましょう。ライフラインが停止してしまったり、自宅に帰れず、会社で数日間過ごさざるを得ない状況に陥ったりすることもあるかもしれません。このように考えてみると、社内の防災を整える重要性がイメージできるのではないでしょうか。

また、企業に多数の社員が所属していることを踏まえると、自宅での対策とは少し異なる視点が必要になります。毎年9月1日は防災の日に制定されています。もしものときに備え、社員一人ひとりが当事者意識を持って、防災に向き合える体制を整えておきましょう。

企業防災で押さえておきたいポイント

企業防災

まずは企業で防災を進める際のポイントとして、押さえておきたい考え方や最低限必要なアイテムについて紹介します。ここで紹介するのは次の3点です。

【企業防災で押さえておきたいポイント】

  • 「持ち出し袋」と「備蓄」に分けて考える
  • 最低限そろえておくべき防災グッズを確保する
  • 定期的に見直して万全の状態を保つ

それぞれ詳しく解説します。

「持ち出し袋」と「備蓄」に分けて考える

持ち出し袋

持ち出し袋とは、避難先へ行く際に持っていく必需品を入れたカバンやリュックサックのことです。一次持ち出し品と呼ばれることもあります。自宅で準備する場合は、家族人数分の収納バックを用意したり、大きなリュックサックにまとめて入れたりすることが多いです。企業の規模によっては、社員全員分の持ち出し袋を会社側で用意するのは現実的ではないかもしれません。社員に呼び掛けるなどして、各自で会社用の持ち出し袋を準備してもらうと良いでしょう。

備蓄

備蓄とは、食料や生活用品などを、社内に備えておくことです。家庭向けの備蓄としては、3日分の量を目安に準備することが一般的です。電気や水道などのライフラインが停止した場合を想定して、簡易トイレやトイレットペーパー、懐中電灯や乾電池、ビニールシートなどの敷物が準備できるのが理想的です。

最低限そろえておくべき防災グッズを確保する

実際に備えておくべき最低限のグッズを紹介します。東京都の「帰宅困難者ガイドライン」によると、従業員が事務所内で避難生活が送れるよう、次のアイテムが必要な物資とされています。

【必要な物資】

  • 水 1日3L×3日分 
  • 主食 1日3色×3日分
  • 毛布 1人当たり1枚

社員数が多い場合は、部署ごとにスペースを確保して準備しておくと現実的です。法人や自治体向けに備蓄品バックや、避難所運営に必要な資機材セットを提供している企業もあるので、積極的に活用してみてください。おすすめのサイトは次の章で取り上げます。

定期的に見直して万全の状態を保つ

防災グッズを準備したあとに大切なことが定期的に見直しを行うことです。備蓄する非常食や水は一般的な商品より賞味期限が長いとはいえ、消費期限や賞味期限があります。また、期限が切れるなどして食材を無駄にしないためにも、ある程度余裕を持って入れ替えるのがおすすめです。

従業員の総数や、拠点ごとの人数も年度ごとに替わる可能性もあるため、1年に1度は見直す機会を設けると安心です。来客中に被災することも踏まえ、やや多めに用意しておけばより不安が軽減されます。

企業防災を始めるときにおすすめのサイトを紹介

企業防災

この章では企業で防災グッズを始めるときにおすすめのサイトを紹介します。必要なアイテムの洗い出しや、実際に備蓄品を購入する際の参考にしてください。

防災用品専門店YAMAX 法人・自治体向けページ

企業の防災担当者におすすめなのが、防災用品を専門に扱うYAMAXのサービスです。こちらではグッズの購入だけでなく、予算に応じた見積もり、会社の規模に合わせたグッズの提案を始め、対策の見直しや防災計画へのアドバイスなどの相談にも対応しています。防災士も在籍しているので、専門家にしっかりアドバイスしてもらいたい、という企業や自治体の担当者はぜひ問い合わせてみてください。

オフィス用品通販サイト「たのめーる」オフィス防災ページ

「たのめーる」のオフィス防災ページには、持ち出し袋のチェック項目が掲載されています。必要なアイテムが一覧でまとめられており、会社用持ち出し袋の準備を社員に呼びかける際に参考になります。サイトから直接防災バックなどを購入することも可能です。

MITSUKOSHI ISETAN for Business 企業用防災用品ページ

MITSUKOSHI ISETANのビジネス向けの通販サイトではおすすめの防災グッズが紹介されています。いわゆる防災グッズのほかにも、MITSUKOSHIならではの視点で非常食や生活用品が並んでいます。1つ1つの商品ページでは、スペックなどが詳しく説明されているので、じっくり考えてアイテムをそろえたい方におすすめです。

まとめ

このページでは企業防災について、準備を進める上での考え方や必要なアイテム、参考サイトをまとめました。働いている会社に備蓄がない場合は、上司に相談したり、個人で必要最低限のアイテムを備えておいても良いかもしれません。実際に安田精機では写真のような備蓄を行っています。

企業防災

もしものときでも慌てないよう、この記事をきっかけに、社内や家庭で防災について定期的に話し合う機会を設けてみてくださいね。

参考:防災用品専門店YAMAX 会社用「持ち出し袋」を準備する オフィスの防災グッズを見直し|もしものときに備えておきたいおすすめアイテム12選