スリップテスター(滑り傾斜角測定装置)とは、傾斜法により、プラスチックフィルム・紙等の試験片が滑り始める傾斜角を測定する試験機です。スリップテスター4タイプの仕様についてご案内いたします。
No.162 スリップテスター
参考規格 JIS P8147(傾斜法)、ASTMーD1894、D3248、TAPPI-(T503)、(T542)、T815
- 本機は上記の規格に準拠し、製造されています。
- 写真は「熱盤仕様(オプション)」となります。
- 傾斜法により、プラスチックフィルム、紙等の試験片が滑り始める傾斜角(静摩擦係数)を測定する試験機(滑り傾斜角測定装置、摩擦測定機、摩擦角測定機)です。
- 傾斜角をゼロにした状態で、傾斜板に取り付けた試験片と重りに取り付けた試験片を密着させます。
- 傾斜板を一定速度で傾斜させ、重りを取り付けた試験片が滑り出し始めたときの角度の正接(tanθ)を計算し、静摩擦係数とします。
おもり | 幅 60 mm、長さ 100 mm、質量 1,000 g |
傾斜板 | 上面ガラス板、滑り面有効長さ 600 mm |
傾斜角度 | 0 ~ 70°(アナログ目盛盤 0.2° 刻み) |
傾斜速度 | 1 °/s |
その他 | 滑り出し検知センサー付き |
電源 | AC 100 V、単相、3 A、50/60 Hz |
機体寸法・重量 | 約 W750 × D350 × H425 mm・約 29 kg |
No.162-FS スリップテスター(水平法)
参考規格 JIS K7125、P8147、ASTM D3247、ISO 8295、TAPPI-T816
- 本機は上記の規格に準拠し、製造されています。
- 水平法により、プラスチックフィルム、紙等の静摩擦係数及び動摩擦係数を測定する試験機(摩擦測定機、摩擦係数測定器)です。
- 水平板の上に水平板用の試験片を固定し、おもり用の試験片をおもりに密着させて固定します。
- 金属線の一端を摩擦子とするおもりのフックに結び、他端を ロードセル 部に付け、水平板を50mm動かすことで示される 摩擦力 (静摩擦力、動摩擦力)を測定します。
試験方法 | 紙、板紙用 | プラスチックフィルム用 |
おもり | 幅 60 mm、長さ 100 mm、質量 1,000 g | 63 × 63 mm(接触面積 40 cm2) 質量 200 ± 2 g(1.96 ± 0.02 N) |
水平板 | 幅 200 mm、長さ 380 mm | 幅 200 mm、長さ 380 mm |
試験片 | 水平板用: 幅 100 mm、長さ 250 mm おもり用: 幅 60 mm、長さ 120 mm | 幅 80 mm、長さ 200 mm、厚さ 0.5 mm以下 |
摩擦力測定 | ロードセル: Max. 10 N、20 N、50 Nより選択 | ロードセル: Max. 10 N、20 N、50 Nより選択 |
移動速度 | 10.0 ± 0.2 mm/min | 100 ± 10 mm/min または、500 ± 10 mm/min |
付属品 | ー | 補助板(質量 5 g以下) |
オプション | 移動速度可変速仕様、専用ソフトウェア、記録計、熱盤仕様、安全カバー | 移動速度可変速仕様、専用ソフトウェア、記録計、熱盤仕様、安全カバー |
電源 | AC 100 V、単相、5 A、50/60 Hz | AC 100 V、単相、5 A、50/60 Hz |
機体寸法・重量 | 約 W600 × D375 × H415 mm・約 35 kg | 約 W600 × D375 × H415 mm・約 35 kg |
No.162-OY O⋅Yプルスリップテスター
参考規格 JIS A1454、A1509-12
- 本機は上記の規格に準拠し、製造されています。
- 床材の滑り性を評価する指標として引張荷重を測定するための試験機(O-Y⋅PSM)です。
- 規定の鉛直荷重を規定の滑り片の上から試験片にかけ、直ちに斜め上方18°の方向に規定の引張荷重速度で引っ張ります。
- 滑り片が滑り始めるときの最大引張荷重を測定し、滑り抵抗係数(C.S.R)を算出します。
- オプション仕様ではセラミックタイル(陶磁器湿タイル)の耐滑り性試験も可能です。
- 極小引張荷重も測定することで、従来の滑り抵抗係数(C.S.R)に加えて素足で歩行する場所に使用するタイルに適用する滑り抵抗係数(C.S.R⋅B)の算出もできます。
試験片 | 100 × 120 mm以上(陶磁器質タイルの場合: 90 × 135 mm以上) |
滑り片 | 底面 80 × 70 mm |
鉛直荷重 | 初荷重 294 N(30 kgf) ~ Max. 785 N(80 kgf)(規格値 785 N) |
引張角度 | 18° |
引張荷重測定 | ロードセル、Max. 5 kN(最小単位 1 N) |
引張荷重速度 | 785 N/s |
専用ソフトウェア | Windows対応 |
オプション | 試験片保持具(標準用、段鼻角用)、陶磁器質タイル仕様(滑り片、C.S.R⋅B値測定ソフトウェア) |
電源 | AC 100 V、単相、10 A、50/60 Hz |
機体寸法・重量(参考値) | 本体: 約 W1,610 × D580 × H1,600 mm・約 428 kg 操作盤: 約 W650 × D550 × H240 mm・約 16 kg |
No.162-S5 5連式スリップテスター
参考規格 JIS P8147、ASTM D1894、D3248、TAPPI-(T503)、(T542)、T815
- 本機は上記の規格に準拠し、製造されています。
- 傾斜法により、プラスチックフィルム、紙等の試験片が滑り始める傾斜角(静摩擦係数)を測定する試験機(滑り傾斜角測定装置)です。
- 最大で一度に5ヶの試験片を試験することが可能で、タッチパネルでは試験を行った5ヶの平均値を算出し、プリントアウトすることも可能です。
- 傾斜角をゼロにした状態で、傾斜板に取り付けた試験片と重りに取り付けた試験片を密着させます
- 傾斜板を一定速度で傾斜させ、重りを取り付けた試験片が滑り出し始めたときの角度の正接(tanθ)を計算し、静摩擦係数とします。
おもり | 幅 41 mm、長さ 26 mm、質量 150 g・・・ 5個 |
傾斜板 | 幅 320 mm、有効長さ 325 mm |
傾斜角度 | 0 ~ 70°(分解能 0.1°) |
傾斜速度 | 1°/s |
戻り速度 | 3°/s、自動戻り機構 |
その他 | 滑り出し検知センサー付き |
電源 | AC 100 V、単相、10 A、50/60 Hz |
機体寸法・重量 | 約 W550 × D600 × H320 mm・約 50 kg |