ピリングテスター(ICI試験機)は、織物及び編み物のピリング試験のうち、A法(ICI形試験機を用いる方法)を行うための試験機です。メーススナッグテスター(ICI形メース試験機)とは、織物及び編物のスナッグ試験のうち、A法(ICI形メース試験機法)を行うための試験機です。ピリングテスターとメーススナッグテスターの仕様についてご案内いたします。
No.453 ICI形ピリングテスター
参考規格 JIS (L1018)、L1058、L1076、(JASO)
- 本機は上記の規格に準拠し、製造されています。
- 織物及び編み物のピリング試験のうち、A法(ICI形試験機を用いる方法・ ICI形ピリング試験機法 )でピリング試験を行う試験機です。
- 試験片を規定のゴム管に巻いたものを4個1組として、コルク板を内張りした回転箱に入れます。
- 毎分60±2回転の回転速度で回転箱を規定時間回転させた後、4個の試験片のピリング判定をします。
- 試験後の試験片に付着したコルクくずや毛玉を落とした後、規定の照明を当てて、ピリング判定標準写真と並べて比較判定をすることでピリング判定とします。
回転箱掛け数 | 3個掛、6個掛、9個掛(3種) |
試験片 | 100 × 120 mm |
回転箱 | 内寸 230 × 230 × 230 mm |
箱回転速度 | 60 ± 2 rpm |
特殊ゴム管 | 外径 φ31 mm(ゴム層厚さ 3 mm)、長さ 150 mm、質量 51 g |
タイマー | Max. 99 hr 59 min |
電源 | AC 100 V、単相、10 A、50/60 Hz |
機体寸法・重量(参考値) | 3個掛: 約 W1,480 × D750 × H820 mm・約 110 kg 6個掛: 約 W1,480 × D750 × H1,200 mm・約 165 kg 9個掛: 約 W1,480 × D750 × H1,600 mm・約 220 kg |
No.473 ICI形メーススナッグテスター
参考規格 JIS L1058、ASTM D3939
- 本機は上記の規格に準拠し、製造されています。
- 織物及び編物の スナッグ試験 のうち、A法(ICI形メース試験機法)を行うための試験機です。
- 薄地及び密度の粗い生地を除く織物・編物に適しています。
- 円筒状に縫った試験片を、表を外側にして回転シリンダに巻き付けて固定します。
- メース(スパイクボール)と試験機の誘導ロッドとの距離を確認して、回転シリンダを毎分60回転の速度で100回転させます。
- 試験後の試験片は、判定用キャビネットを用いてスナッグ判定標準写真と比較することで等級を判定します。
掛け数 | 2個掛(個別動作式) |
試験片 | 200 × 330 mm |
メース | 直径 φ31.8 mm、質量 160 g(くぎを含む) |
くぎ | 11 本、先端半径 R0.127 mm、突出部長さ 9.5 mm |
回転シリンダー | 外径 φ82 mm(ゴム層厚さ 3 mm)、幅 210 mm |
シリンダー回転速度 | 60 rpm |
フェルト | 厚さ 3.2 mm、幅 165 mm |
誘導ロッド | 外径 φ10 mm、幅 122 mm |
カウンター | 6桁(プリセット式) |
シリンダーと誘導ロッドの距離 | 60 mm |
メースと誘導ロッドの距離 | 46 mm |
付属品 | ゴムリング・・・ 4個、位置ゲージ・・・ 1個、試験片取付治具 |
オプション | 安全カバー、判定用キャビネット |
電源 | AC 100 V、単相、5 A、50/60 Hz |
機体寸法・重量(参考値) | 本体: 約 W550 × D500 × H500 mm・約 50 kg 判定キャビネット: 約 W500 × D590 × H500 mm・約 25 kg |