スリップテスターとは、傾斜法によりエナメル線の試験片が滑り始める傾斜角(静摩擦係数) を測定する試験機です。スリップテスターの仕様についてご案内いたします。

No.162-EW スリップテスター(エナメル線用)

※参考規格 JIS C3216-3 2011 附属書B「すべり性試験」

  • 傾斜法により、エナメル線の試験片が滑り始める傾斜角(静摩擦係数) を測定する試験機です。
  • 摩擦子に試料を2 本平行に固定し、傾斜板にも試料を2 本平行に固定し、テンションを掛けます。
  • 傾斜角をゼロにした状態で、摩擦子と傾斜板に固定された試料が垂直に交差するように摩擦子を設置し、傾斜板を一定速度で傾斜させて摩擦子の滑り出し始めたときの角度を測定します。
  • 測定された角度から正接(tanθ) を算出し、静摩擦係数とします。

 

※No.162-EWD スリップテスター(エナメル線用)(デジタル) 傾斜角の測定から静摩擦係数の算出までを自動化したスリップテスターです。(タッチパネル式)

<仕様は予告なく変更することがあります>
型式 No.162-EW No.162-EWD
スライダ 幅 120 mm、長さ 120 mm、質量 500 g
傾斜角度 0 ~ 90°(目盛単位 0.2°) 0 ~ 90°(目盛単位 0.2°)
※タッチパネル式表示単位0.01°
傾斜速度 1°/s
オプション 傾斜速度可変仕様
電源 AC 100 V、単相、3 A、50/60 Hz(電動式) AC 100 V、単相、5 A、50/60 Hz
機体寸法・重量 約 W750 × D270 × H425 mm・約 30 kg 約 W750 × D270 × H425 mm・約 30 kg