学振形摩擦試験とは、JIS K-5701-1やK-6404-16などの規格に準拠した、繊維製品、革、ゴム、プラスチック引布等の摩耗性・摩擦に対する堅ろう度を調べる試験です。

表面半径200mmのかまぼこ形をした試験片台に試験片を固定し、試験機の摩擦子には白綿布を固定します。摩擦子を試験片の上に置き、摩擦子の上から規定の荷重を掛け、摩擦子を既定の速度に往復運動させ、摩耗性・摩擦性を試験します。

試験機メーカー安田精機製作所のNo.428 学振型摩擦試験機の動画です

堅ろう度試験とは

学振形摩擦試験で行われる「堅ろう度(堅牢度)試験」とは、染料等で着色された染色物の、摩擦・洗濯・日光・汗などの外的条件や刺激に対する、染色の丈夫さの度合いを測定する試験です。端的に言うと、染色された布などが「色落ちしないかどうか」ということを試験することができます。

私たちの身近なものでは、車のシートなどの色移り試験などに学振形摩擦試験機が使用されています。また、洋服などの洗濯堅牢度試験では、数回の洗濯でも色落ちをしないか?他の洋服への色移りはないか?などを試験することができます。

【摩擦試験試験イメージ

平面形
学振型摩擦試験(かまぼこ型)アニメーション(安田精機)

安田精機製作所の学振形摩擦試験機

安田精機製作所のロングセラー製品の一つである学振形摩擦試験機は、タッチパネル式で簡単操作。規定の回数往復させた後、白綿布の着色の程度をグレースケールを用いて判定します。

No.428 学振形摩擦試験機