わたしたちの身のまわりにある、ほとんどのものは、品質を守るためにたくさんの試験を受けているよ。200種類以上ある安田精機製作所の試験機たちが暮らしの中のどんな製品を作るのに使われているか一緒にみてみよう!
自動車に使われている試験機
フロントガラス
自動車のフロントガラスは、2枚のガラスをくっつけてできた「合わせガラス」でできるているよ。2枚のガラスの間には「中間膜」と呼ばれるフィルムがはさまっていて、ガラスと中間膜はぴったりくっついているよ。
この中間膜は万が一ガラスが割れたときに、フィルムにガラスの破片がくっついて飛び散るのを防いでいるんだ。
中間膜がはさまった合わせガラスを何度もハンマーでたたいて、ガラスを割っていく。
ガラスが小さくくだけたときに光をあてて、どれぐらい透けているかみるよ。
みることでどれぐらい中間膜からガラスがはがれ落ちたわかるよ。
シート
自動車のシートは安全で快適な乗りごこちはもちろん、乗ったり降りたりを繰りかえすから、「丈夫で長持ちすること」がとっても大切になってくるよ。そこでシートに使われている革や合皮(人工的に作られた革のような素材)がどれぐらい丈夫かを調べるよ。
調べたい革や合皮の試験片を何度も曲げたりひっぱったりして、ひび割れたり、さけてくる様子をみるよ。
タイヤ
自動車を長く使っていると、道路との摩擦でタイヤがすりへってくるよ。タイヤの表面には溝が入っていて、すりへってくると溝がなくなってくるんだ。溝がなくなったタイヤは曲がったり、止まることができなくなって、とってもあぶないんだよ。どれぐらいの摩擦でタイヤがすりへるか調べるよ。
小さく作ったタイヤと摩耗輪(やすりのようなもの)をこすりあわせて、すりへり具合をみるよ。
道路の路面標示に使われている試験機
道路には横断歩道や「とまれ」の文字が白い塗料(ペンキのようなもの)でかかれているよね。人や自動車がその上をたくさん通行しても、かんたんにけずれて消えてしまわないような塗料を使っているんだよ。
塗料をぬって乾かしたものに摩耗輪(やすりのようなもの)でこすって、すりへり具合をみるよ。
水道管に使われている試験機
私たちが普段使っている水は、浄水場から地面の下の水道管を通って、各家庭に流れているんだよ。水は生活するのにとても大切なものだから、水道管はこわれたりしないように丈夫な素材(かたいプラスチックなど)で作られているんだ。
ひっぱって調べる
プラスチックの試験片を上下にひっぱって、ちぎれるまでに必要な力の強さを調べるよ。
試験片とは、調べたいものと同じ素材でできた小さくてひらたいもの。試験によって形やサイズにルールがあるよ。
たたいて調べる
切り込みを入れたプラスチックの試験片をハンマーでたたき、こわれるのに必要なエネルギーの大きさを調べるよ。
試験片をつくる
調べたいプラスチックの素材を試験片の形に加工するよ。決まった型にそって、回転するカッターが動き、大きなプラスチックのシートから削り出すんだ。