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低温環境での試験
2タイプの低温衝撃試験機低温環境下で衝撃試験を実施することができます。No.258-Lは-35 °C~60℃、No.258-UTLは-50℃~60℃で試験を行えます。ご希望の試験温度に合わせてご選択ください。
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タッチパネル操作
基本操作・結果登録が可能基本的な操作はタッチパネルで行います。試験後のハンマー振り上がり角度から、衝撃値を自動で算出します。
また、試験結果は結果表示画面から確認できます。 -
より正確な試験を
低温槽内で打撃を行う低温槽内で試験片を打撃するため、指定した温度環境下で試験が行えます。低温槽を別置きする場合と比べ、より正確に試験を行えます。
また、槽内で試験を行うことで試験片が飛散せず、回収が容易になります。 -
ハンマーブレーキ機能
打撃後ハンマーの停止をボタン操作へボタンを押している間、ハンマーにブレーキをかけることができます。打撃後、ハンマーを止める際に、手が接触する心配がなく、安全にハンマーを止めることができます。
インプットツールで衝撃試験を効率化
弊社は、試験片寸法の測定を簡略化する「インプットツール」を3種取り揃えております。これにより寸法の測定にかかる時間を削減し、効率的に試験が行えます。
温度 | -35℃〜60℃ (冷凍機式) |
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本体仕様 | ・タッチパネル操作 ・アナログ目盛盤付属 ・電動ハンマーリリース ・インターロック付き安全カバー |
電源 | AC200V、3相、40A、50/60Hz |
機体寸法・重量 | 約 W1,100 × D1,160 × H1,760 mm・約 450kg |
共通仕様
規格 | JIS/ISO | ASTM | |||
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参考規格 | JIS K 7111-1:2012、ISO 179-1:2010 | JIS K 7110:1999、ISO 180:2000 | ASTM D6110-10 | ASTM D256-10 | |
試験方法 | シャルピー衝撃試験 | アイゾット衝撃試験 | シャルピー衝撃試験 | アイゾット衝撃試験 | |
ハンマーひょう量(J)※1 | 0.5, 1, 2, 4, 5 | 7.5, 15, 25※2 | 1, 2.75, 5.5, 11, 22 | 2.7 | |
アンビル用かさ上げ台 | 必要 | – | – | – | – |
衝撃速度 | 2.9m/s | 3.8m/s | 3.5m/s | 3.46m/s | 3.5m/s |
ハンマー持ち上げ角度 | 150° | ||||
ハンマー | 下記参照 | ||||
アンビル | 下記参照 |
ハンマー
規格 | ひょう量 | 許容摩擦損失 | 衝撃速度 | 衝撃刃の先端角度 | 衝撃刃縁の半径 |
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JIS/ ISO |
0.5J | 4% | 2.9m/s(±10%) | 30±1° | 2.0±0.5mm |
1J | 2% | ||||
2J | 1% | ||||
4J | 0.5% | ||||
5J | 0.5% | ||||
7.5J | 0.5% | 3.8m/s(±10%) | |||
15J | 0.5% | ||||
25J | 0.5% | ||||
ASTM | 2.7〜21.7J | ー | 3.46m/s | 45±2° | 3.17±0.12mm |
シャルピーのハンマーは、上記表の3タイプに分かれます。JIS(ISO)の場合、衝撃速度によりハンマー長さが変わります。例えば、4Jと7.5Jで試験をしたい場合はハンマーが2本必要になります。また、JIS(ISO)とASTMのハンマーでは衝撃速度や打撃刃の形状などが変わりますが、兼用されることも多いです(※厳密には規格準拠とは言えません)。
規格 | ひょう量 | 許容摩擦損失 | 衝撃速度 | 衝撃刃の先端角度 | 衝撃刃縁の半径 |
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JIS/ ISO |
1J | 2% | 3.5m/s(±10%) | 90±2.0° | 0.8±0.2mm |
2.75J | 1% | ||||
5.5J | 0.5% | ||||
11J | 0.5% | ||||
22J | 0.5% | ||||
ASTM | 2.7〜21.7J | ー | 3.46m/s(3.5m/s) | 22±0.05° | 0.8±0.2mm |
JIS(ISO)とASTMとでハンマーに大きな違いはなく、兼用されることがあります。ただ、厳密にいうと上図の通り打撃刃の形状が異なるため、規格準拠の試験をしたい場合はそれぞれのハンマーが必要です。
アンビル
記号 | 名称 | JIS/ISO | ASTM |
---|---|---|---|
ー | 試験片の長軸と平面との平行性 | ±4/1000 | ー |
R2 | 支持台の曲率半径 | 1±0.1 mm | 3.17±0.12 mm |
θ2 | 支持台の逃げ角 | 10±1 ° | 0 |
θ3 | 支持台のすくい角 | 5±1 ° | 0 |
ー | 支持台の角度 | 90±0.1 ° | 90° |
L | 支点間の距離 | 62±(0.5/0) mm | 101.6±0.5 mm |
アンビルはJIS(ISO)とASTMで形状が異なるため、両方の試験をする場合は2種類のアンビルを用意する必要があります。
記号 | 名称 | JIS/ISO | ASTM |
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ー | 試験片の角度 | 90±2 ° | ー |
ー | 試験片と面との平行性 | ±0.025 mm | ー |
P2 | 固定台上面の水平性 | ±3/1000 | ー |
θ2 | 位置決め溝と上面の直角性 | 90±0.5 ° | ー |
P3 | 水平方向及び垂直方向での平行度 | ±0.05 mm | ー |
R2 | 支持側固定端の半径 | 0.2±0.1 mm | 0.25±0.12 mm |
アンビルはJIS(ISO)とASTMで形状が異なりますが、大きな違いはなく兼用されることがあります。
マイクロメータまたはデジタルゲージで計測した寸法をボタンで本体に送信できます。試験片の寸法を入力する手間を削減し、作業効率を上げることができます。
※258-D、258-Lに対応。
ハンマーに追加ウェイトを取り付けると、2つのひょう量に対応できるようになります。
試験結果を印刷することができます。